子供の頃、チラシの裏が白紙なものは、画用紙にしていた。
それをためて紐で綴っていた。

母が製本所で働いていて、
余ってもらってきた特殊な用途の紙も、画用紙にしていた。

あまりにも紙を消費するから、
そこでトイレットペーパーの5倍くらいのロール紙を貰ってきたことがあった。
これでしばらく紙がなくならない、とうれしかった。
でも、いつしかそれも全てなくなったんだと思う。
それとも描きにくいから途中で捨てたか。。。

小学校に入り、祖母の文房具屋がつぶれたときも、
在庫のルーズリーフを遊びに行くたびにもらっていた。
勉強に使う訳ではないのは分かっていたようだった。
謎の古い紙束をもらって、描きにくいのに、それにも描いていた。

とにかく紙が必要だった。
一日中描いて、漫画家でもないのに中指にペンだこができて、絆創膏を貼った。
けど、絆創膏は邪魔だった。
未だに私の中指にはたこの名残がある。

今思うと、両親はなんで画用紙を買い与えなかったのかと思うけど、
それは日常で使うものは安くても事足りるものでいいよね、
という考えだったんだろうか。

まあとにかくよく紙を消費した子供だった。
らくがきに対する情熱は、子供の頃よりないけれど
今でも会社で、コピーの裏紙にらくがきをする大人になりました。
情熱こそ宝だよなぁ。
へたでも、一円にもならなくても。

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